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わが国は、1963年にケニアの独立を承認し、64年に首都ナイロビに大使館を設置した。
わが国のケニアとの貿易は、わが国の大幅な出超が続いている。84年の日本の輸出は1億5,038万ドル、輸入は1,699万ドルで、貿易収支黒字は前年の1億1,187万ドルから、84年には1億3,339万ドルヘと拡大した。
85年の日本の輸出は前年比6.9%減の1億4,005万ドル、輸入は同35.1%減の1,103万ドルと振わなかった。この結果、貿易収支は1億2,902万ドルの日本側の出超となった。

 

日本の対ケニア輸出入実績

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日本からの輸出は鉄鋼、一般機械、通信機器、輸送機器など重化学工業品が全体の90%を占め、ケニアの農工業部門の生産財供給者として根強い需要を持っている。
ケニアからの輸入はサイザル麻、ナッツ、コーヒー、紅茶など一次産品が主体である。
85年の輸出では、輸送機器が乗用車を中心に増加、通信機器も増加したが、鉄鋼をはじめ殆どの品目が減少した。輸入では、紅茶、ナッツ、切花在とが増加したが、コーヒーおよびサイザル麻の減少が大きい。
貿易のインバランスを埋め合わせるものとして、日本からケニア向けに投資・援助の拡大が強く望まれている。現在、日本からケニアヘの援助は、サハラ以南のアフリカ諸国のうちでは最大ではあり、無償資金協力が169億4,000万円、円借款が530億2,000万ドルに達している。

 

 

 

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